自宅の壁に子どもが穴をあけてしまったんですが補修できますか?
しかも・・・・2個・・・・。
一個目
二個目
こりゃひどい。。。
犯人は、小学5年生になる長男の拓馬君 (11歳)
実はこのご自宅はリピーターのお客様なんです。
一回目にお伺いした時には既に一個目の穴は開いていましたが、その時は和室の障子がビリビリに破られていて
その方が緊急性が高いということになり、障子紙の張り替えだけを行ったのです。
そのとき、お母さんは「いつかこの子に壁穴の補修代を払わせますから、お金がたまったらまたお電話します」と言われました。
で、、、、
約一年後
先週電話がナリました(笑)
「アッ 壁穴の補修のお金がたまったんですね~」って言おうとしたら、お母さんが恥ずかしそうに・・・・
「いえ 違う場所の壁に二個目の穴が開いてしまったのです・・・・・」
ええ~~~~!!
とにかく状態を見せてもらうことになりまして、お伺いした所見事な穴が開いていましたね。
「またやったの?」って私が言うと照れ笑いする拓馬君(笑)
これはさすがに2つも壁に穴が開いていたのではマズイので、
お母さんは私に「この壁穴治してください」って壁穴の補修の依頼をしてくれました。
まあ、、、お客さんのご家庭なのであまり出しゃばるつもりもなかったんですが、この拓馬くんとっても可愛いんですよ。
私も2人息子がいるもんで、ほっとけないと言うか・・・
「よし!!タダ補修するだけならつまらないから、拓馬くん反省の気持ちを込めてボクの仕事少し手伝おうか?」
って尋ねたら、お母さんはノリノリで「そうよ、あんた倉石さんの仕事手伝いなさい」って言ってくれました(笑)
そしたら拓馬くんニコニコしてるのか、照れ笑いなのか、恥ずかしいのか・・すこしうなずいて返事をくれましたので決定!!
工事の日にちは拓馬くんの剣道の練習がない日を選んでお伺いしました。
休みの日の朝10時にお伺いしましたが、ちゃんと起きて待っていてくれたので嬉しかったですね~。
反省を込めて・・・お母さんごめんなさい
手伝うと言ってもやらせてあげられる事とダメな事がありますから、拓馬くんには下地処理をした後のパテをドライヤーで乾かす作業を手伝ってもらいました。
「ちゃんと反省してるか~~~?」とか茶化しながら(笑)作業は進んで行きます。
どれだけ自分が壁に開けた穴が補修できるのか、気になるみたいで途中覗いていましたが、すこし感動して貰いたかったので、
「まだ、みちゃダメだよ」って言いながらひたすら作業・・・・。
完成の時
完成~~
この仕上がりを見て、お母さんは「芸術やね!!」って言ってました(笑)
拓馬くんも感動したのか、マジマジと穴の開いていた場所を探していましたが、「どこに穴が開いていたのか分からん」の一言。
補修も終わって代金を頂くときに、拓馬くん。。。お母さんに促されて恥ずかしそうに、私に封筒を差し出して来ました。
ん? 何?
って聞くと、この封筒の中に今回、壁に穴をあけてしまった事に対しての反省文を書いてくれたそうです。
いや
感動しましたよ。
壁に穴を開けたからってお客さんから反省文の手紙もらったの初めてですからね。
さすがにその時は読めませんでした。
私ね、楽しみはあとでとっておくほうなので、事務所に帰ってからゆっくりと読む事にしたのです。
それがこれ
※ 本人承諾のうえで掲載しています。
どうですか?
泣けてきますよ ホントに。
いや、こんなドラマに巡りあえうことができるから、この仕事やめられませんのです。
そう言ってもお仕事ですから、かかった費用は頂くのですが、
さすがに壁穴2つ分の費用は貯まらなかったようで、足りない分はお母さんの貸しということで、補填して頂きました。
しっかりと代金を頂く事が彼にとっても絶対に良い事だと思うからですね。
このお金貯めるの苦労して時間かかっただろ? 買いたいものも我慢したんだろ?
大切に貯めたお小遣いありがたく頂くよ。
って気持ちです。
これで壁に穴を開けることはなくなると思いますが、お母さんを悩ませることはまだまだ続くでしょうね(笑)
帰ろうとした時、拓馬くんが差し出してくれたもう一つのサプライズ!
なんと!
長年にわたって一生懸命集めたであろう、、、、ポケモンカードゲームを私の息子たちにとプレゼントしてくれました。
そうとうな驚きですよ、これは。
私は詳しくはないのですが、ものによってはプレミアがつくものもあるんでしょ?
100枚以上は軽くあったと思います。
「ボクの学年で今更こんなの持っていたら時代遅れだから・・・」ってニコニコしながら言ってくれたのが印象的でしたね。
いやいや
息子たち喜びましたよ。
拓馬くん
大切な宝物を頂いて本当にありがとう!
君は将来医者になりたいって言っていたけど、倉石さんの壁穴補修みていたら、内装の職人さんになりたいと思っただろ(笑)
素敵な出会いをありがとうございました!